ゴッホと同じ病気

幼い頃から20代まで

癲癇(てんかん)という脳の病気で

気づいた時は薬を飲む生活

毎月病院に行き、検査をし

3ヶ月1回は脳波の検査

てんかんは妊娠が危険なんだ

だから私は結婚はしたくなかった

相手の男性が可哀想だと思っていた

もう一つ

てんかんという病気を理由に

子供が産めない事にしたかった

母になる気がまったくなかった

その頃は結婚もしたいとは思っていなくて

私は正常ではない

身体も心も

だから無意識に若い頃は自分を否定していた

自分自身を否定すればするほど

体調が悪くなる

てんかんの薬の量は増えるし

めまいは定期的にあるし

手が震える事も多くて

みんなが元気な時、私は最悪だった

どこかで結婚と子供を産む事が無理な理由を

てんかんという病気を隠れ蓑にしていた

絵を描いて自分の気持ちを癒していた

高校生の時に新聞を読むとゴッホの特集で

読んでいくと、私と同じ病気だった

ゴッホという画家と同じ病気だった事は

とても嬉しくて、生きる希望になった

あの時は彼の模写は遥か遠い技術だったが

10年以上前に新聞に載っていた

ゴッホの自画像を模写した。

絵具も違うし、技術的にはまだだが

泣きながら描いていたこの模写

私は母になる人生は選択しないと

素直に自分が思っている事を

受け入れる事ができた一枚の絵になった。

今は病気は治りました。